1-13 遺伝子型の推定
検定交雑でなくても、交雑の結果から遺伝子型が推定できる場合がある。
<例題>種子の形が丸形と丸形を交雑して、F1に丸形としわ形が3:1で生じた時、
親Pの丸形の遺伝子型を推定せよ。
丸形 × 丸形 の組合せにも遺伝子型では(RR×RR)、 (RR×Rr)、 (Rr×Rr)の3種類がある。しかし、遺伝子型rrのしわ形が生じているので、親Pの丸形のそれぞれが遺伝子rをもっていたことになる。したがって、親の丸形の遺伝子型はどちらもRrであることがわかる。
◎遺伝子型を推定するときのポイント
@表現型が潜性の場合、遺伝子型は潜性遺伝子ホモの1種類に決まる。
A表現型が顕性の場合、顕性遺伝子を最低1つは持っている。したがって遺伝子型は、顕性遺伝子2つのホモか、顕性遺伝子と潜性遺伝子を1つずつもつヘテ
ロかのいずれかである。
B親は子に2つある遺伝子の片方を受け渡す。
C子は両親から遺伝子を1つずつもらう。
演習12
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