1-6 F2 の分離比
次に、メンデルは F1 を自家受精させて次の代
雑種第二代 (記号 F2 )を作ったところ、
F1 には生じなかった潜性形質のものも現れ、顕性形質を示すものと潜性形質を示すものの数の比 は、およそ 3:1 であった。このように交雑によって複数の形質が生じた時、それらの間の個体数の比を 分離比 という。
この結果から F1 では現れなかった潜性の形質が消滅したわけではないことがわかる。
メンデルがおこなった実験の F2 の分離比
|
P |
F1 |
F2 (個体数) |
分離比 |
@種子の形 |
丸 × しわ |
丸 |
丸(5474) しわ (1850) |
2.96:1 |
A子葉の色 |
黄色 × 緑色 |
黄色 |
黄色(6022) 緑色(2001) |
3.01:1 |
B種皮の色 |
有色 × 無色 |
有色 |
有色(705) 無色(224) |
3.15:1 |
Cさやの色 |
緑色 × 黄色 |
緑色 |
緑色(428) 黄色(152) |
2.82:1 |
Dさやの形 |
ふくれ×くびれ |
ふくれ |
ふくれ(882) くびれ(299) |
2.95:1 |
E花の位置 |
えき生× 頂生 |
えき生 |
えき生(651) 頂生(207) |
3.14:1 |
F茎の高さ |
高い × 低い |
高い |
高い(787) 低い(277) |
2.84:1 |
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