4-1 不完全顕性(中間遺伝、中間雑種)


 今まで考えた1遺伝子雑種では、AAとAaはどちらも同じ顕性形質を示した。しかし 遺伝子型AaのものがAAとaaの中間型をとる場合がある。この場合、Aとaの間 には完全な顕性−潜性の関係がみられないと考え、不完全顕性と呼ばれる。また、このような遺伝を 中間遺伝、できた雑種を中間雑種ということがある。
 右の例はオシロイバナの花の色の遺伝であるが、この他にマルバアサガオの花の色、カイコの縞の 色、ヒトのMN式血液型などがある。 これは顕性の法則の例外とみることができる。


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