4-9 胚乳形質の遺伝


 被子植物の受精では重複受精という特殊な受精を行なう。雄性の精核と雌性の卵細 胞とのあいだに受精がおこって胚( F1 の胚の遺伝子型はAaとなるが、胚乳の遺伝子型は Aaaとなる。
 この場合、本来雌がもっているaaの形質とは違った形質の胚乳がで きることになる。このように、父方の形質が直ちに母方の株の種子の中の胚乳に現わ れる現象をキセニアという。


 【参考】 被子植物の重複受精 
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