<演習 1の解答>
法則名 |
顕性の法則 |
分離の法則 |
独立の法則 |
再発見した学者名 |
ド=フリス |
コレンス |
チェルマク |
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解説
◎メンデルの法則
メンデルの法則は、日本では一般に「優性の法則」「分離の法則」「独立の法則」の3つの法則としてまとめられてきた。しかし、メンデル自身がこのような名称でまとめたわけではない。また、世界の他の教科書では、「メンデルの第1法則」、「メンデルの第二法則」として2つの法則としてまとめているものも多い。
この場合、「第1法則」は日本で一般的にいわれている「分離の法則」であり、「第2法則」は日本で一般的にいわれている「独立の法則」である。
「優性」・「劣性」の用語は、優れている、劣っているというイメージが生まれてしまうが、英語ではそれぞれ、dominant、recessiveであって、「優れている」、「劣っている」という意味は全くない。
このたび、この用語を改めようと遺伝学関連学会が提唱し、「顕性」、「潜性」が用いられることになった。じつは、中国では以前からこの用語が用いられてきた。
◎1900年のメンデルの法則の再発見
メンデルの法則の再発見は次の3人の生物学者によって独立になされた。
コレンス(Carl Erich Correns、1864-1933,ドイツ)
チェルマク(Erich von Tschermak-Seysenegg,187-1962,オーストリア)
ド・フリース(Hugo Marie de Vries、1848-1935,オランダ)