遺伝学史年表


1865  メンデル  「植物雑種の実験」の発表。遺伝の法則=優性の法則、分離の法則、独立の法則
1869  ミーシャー    核の成分 ヌクレインを抽出
1889  アルトマン    タンパク質を含まないヌクレインを調整(核酸と命名)
1891  ヘンキング    ホシカメムシの副染色体(のちの性染色体)を発見
1900  ド=フリス,チェルマク,コレンス    メンデルの法則の再発見
1901  ド=フリス    突然変異説を提起
1902  マクラング    性決定が性染色体によると考察
1902  サットン     染色体と遺伝子の関連性を注目 染色体説
1902  ギャロット    アルカプトン尿症が遺伝的な酵素の欠損によって起きることを示す。
1903  レヴィン     DNAとRNAの塩基の差を指摘
1905  ベーツソン    連鎖の発見
1909  レヴィン     DNAの構造に関するテトラヌクレオチド説
1910  モーガン     ショウジョウバエによる遺伝の研究の最初の論文
1913  スタートヴァント   染色体地図を作成
1924  フォイルゲン   DNAを特異的に染色する方法を開発(フォイルゲン染色)
1926  モーガン     「遺伝子説」 モーガン遺伝子説の体系化
1928  グリフィス    肺炎双球菌の形質転換を発見
1927  マラー      X線照射で人為突然変異を起こす。
1933  ペインター,ハイツ,バウアー    唾液腺染色体の発見
1935  スタンリー    タバコモザイクウイルス(TMV)の結晶化
1936  ブリジェス    唾液腺染色体の縞模様と遺伝子の対応を確認
1938  アストベリー   DNAはポリヌクレオチド鎖である。
1944  エイブリ(アベリー)  肺炎双球菌の実験で遺伝子の実体がDNAであることをしめす。
1945  ビードル、テータム   アカパンカビを用いて遺伝子と酵素の関係を示す。(一遺伝子一酵素説)
1946  シャルガフ   クロマトグラフィー法を用いDNAの塩基を分析。テトラヌクレオチド説を否定
1948  マースキー、リス     体細胞には生殖細胞の2倍のDNAが存在する
1951  ポーリング、コレイ    タンパク質ポリペプトド鎖のらせん構造を発見
1952  ハーシー、チェイス    バクテリオファージを用い、遺伝子がDNAであることを確認
1953  ウィルキンス,R.フランクリン   DNAのX線回折の研究
1953  ワトソン、クリック    DNAの二重らせん構造モデル
1954  ガモフ      遺伝暗号の3つ組(トリプレット)仮説を提唱
1955  オチョア     試験管内でRNAの酵素的合成を行う
1956  チョウ,レバン  ヒトの染色体が46本であることを確定
1956  ボルゾーク,ザメクニク  リボゾームがタンパク質合成の場であることを示す。
1956  コーンバーグ   DNAの酵素的合成を行う
1956  ボルキン,アストラカン   mRNAの発見(1960 ジャコブとモノーにより命名)
1957  ホリー      タンパク質合成におけるtRNAの役割を示す
1957  イングラム    鎌形赤血球のヘモグロビンは正常のものとアミノ酸1個が異なるだけであることを明示。
1958  メゼルソン、スタール  DNAの半保存的複製を実証
1958  クリック     セントラクドグマの提唱
1960  バイス,フルヒッツ  DNAの存在下でRNAを生合成
1961  ジャコブ、モノー   遺伝子の調節に関するオペロン説
1965  ホリー      tRNAの一次構造の決定
1965  コラーナ,ニーレンバーグ  合成mRNAを利用し遺伝暗号を解明 (1969までに遺伝暗号が解明)
1967  岡崎令治     DNA複製の岡崎フラグメントを提示
1968  木村資生     分子進化の中立説を提唱
1970  テミン,ボルチモア  逆転写酵素の発見
1975  マクサム、ギルバート  DNAの塩基配列決定方法の確立
1979  リッチ      左巻きDNAの存在を発見
1984  モンターニュエ   エイズウイルスの発見(2008ノーベル賞受賞)
1984  利根川進     免疫タンパク質の遺伝子再構成の証明(1987ノーベル賞受賞)
1984  マクリントック  トウモロコシの動く遺伝子の実体を解明