【参考】 遺伝子記号を用いて表現型を表す簡便法
上の例2では丸・黄のものが生じてくるが、遺伝子型は多様である。しかし、両性 雑種以上では遺伝子型の分離比を考えることはまれで、分離比と言えば表現型の分離 比をさす。表現型と言えば「丸・黄」(正しくは「種子の形が丸形で子葉の色が黄色」) のような「言葉」で表現することが多いが、遺伝子記号を用いて示す方法がある。このときには遺伝子型と区別するために[ ]を用いることが多い。
表現型[簡略式表記] |
対応する遺伝子型 |
一般型(遺伝子型) |
丸 ・黄 [RY] |
RRYY,RRYy,RrYY,RrYy |
R−Y− |
丸 ・緑 [Ry] |
RRyy,Rryy |
R−yy |
しわ・黄 [rY] |
rrYY,rrYy |
rrY− |
しわ・緑 [ry] |
rryy |
rryy |
遺伝子型の一般型とはたくさんある遺伝子型の共通部分をまとめたもので、それを
みれば表現型がわかるように表記されたものである。「−」は大文字、小文字どちら
でもよいことを示す。
※これらの簡便法は、指示がない限りテストなどの解答として用いてはいけない。あくまでも、計算過程の「メモ」程度として考えること。ただし、知っておくと便利である。
演習17
演習18
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