「生物基礎」教科書と授業展開を考える 

2022年1月の日本生物教育学会で発表する内容の関連資料です。


資料3 「生物基礎」教科書内の「発展」の割合と内容

    第2章(編) の「遺伝子」の部分をピックアップしました。
    ここでは、出版社名は出さずに、各社1点ずつをA〜Eとしてあります。

 概要

     「発展」の
項目数
「発展」 
ページ数
 総ページ数 章扉、 「実験・観察」、
章末問題を除いたページ数
 「実験」や「資料」を除いた部分
における「発展」の割合(%)
   A    7   6.6   38    31.5   21% (6.6/31.5×100)
   B    8   7.3    42    32.5   22% (7.3/32.5×100)
   C    9  10.2   44    38   27% (10.2/38×100)
   D   11  12.0    42    36   33% (12/36×100)
          6.3    34    28.8   22% (6.3/28.8×100)



詳細   ( )内はページ数、1ページのものは省略。

  全38ページ(実験観察2.5,演習2,章末問題2含む)  発展6.6ページ   21%
   塩基の構造からみる相補性(1/3)     タンパク質の構造(2)
   DNAの塩基配列の変化,   転写・翻訳の過程,  発生に伴う発現遺伝子の変化(1/3)
   細胞の分化と遺伝子,    細胞周期を制御するしくみとがん細胞


  全42ページ(実験実習3.5,まとめ・章末問題6含む) 発展7.3ページ  24%
   水素結合(1/3), オーダーメイド医療(2/3), DNAポリメラーゼ(1/2), 
   アミノ酸の構造(1/3),  タンパク質の構造, デオキシリポースとリボース(1/2), 
   転写と翻訳のしくみ(2),   細胞の分化によってゲノムは変わるのか


  全44ページ(実験実習2,まとめ・章末問題2,扉2含む) 発展10.2ページ   27%
   塩基の結合に相補性があるのはなぜ?(1/3),がんの発症には細胞周期の異常が関係している(2/3)
   タンパク質の構造(2),  遺伝情報が変化すると,何が起こるのだろうか?
   タンパク質合成のしくみを詳しく見てみよう(2),  細胞はなぜ分化する?(2/3)
   分化した細胞は同じ遺伝情報をもつのか?(2), ヒトのゲノムはみんな同じなのか?(1/2)
   DNA型鑑定とは?


  全42ページ(実験実習2,まとめ・章末問題2,扉2含む) 発展12ページ   33%
   DNAの構造の詳細,  DNA複製の詳しいしくみ(2), 染色体の構造と性染色体
   染色体が移動するしくみ(1/5), 減数分裂におけるDNA盤の変化(1/3)
   細胞周期の制御とがん(1), タンパク質の詳しい構造(2), 遺伝情報の変化(1/2)
   転写と翻訳の詳しいしくみ(2), 細胞分化と医療への応用(1), ゲノム医療(1)


  全34ページ(実験実習1.2,まとめ・章末問題3,扉1含む) 発展6.3ページ  22%
   染色体の構造(1/3), 塩基の相補性と塩基間の結合(1/3),  細胞周期の制御(3/4)
   DNA複製の誤りと修復(2/3), アミノ酸・タンパク質の構(1/2), 転写と翻訳のくわしいしくみ
   ES細胞とiPS細胞,  ゲノムと病気,  ゲノム編集のしくみ


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