「生物基礎」教科書と授業展開を考える 

2022年1月の日本生物教育学会で発表する内容の関連資料です。


資料5 「生物基礎」教科書内の「参考」について

    第2章(編) の「遺伝子」と第3章(編)「体内環境」の部分をピックアップしました。
    ここでは、出版社名は出さずに、各社1点ずつをA〜Eとしてあります。
    ※「発展」以外は、学習指導要領の「範囲内」という扱いであり、教科書ごとのバラツキがみられる。

 「遺伝子」分野の概要

    「参考」等※ 
ページ数の計
 総ページ数  ※「参考」等の内容(ページ数)
   A   10.7  38 参考(3.6)観察・実験(2.6),資料(1.5),
演習(2),特講(1)
   B    7.5   42 実習(3.4), コラム(3), 資料読解(1)
   C   14.8  44 参考(1.5),実験・観察(1.5),実習(1.5),
探求の歴史(7),コラム(1.8),思考学習(1.5)
   D    9.5   42 参考(3),資料学習(2.5),Topic(1),探求(3)
       9.1   34 実験(1.3),コラム(2.5),Challenge(3),特集(1.3)

「遺伝子」分野の詳細   ( )内はページ数、1ページのものは省略。

  計10.7ページ分
 参考(3.6)
   DNAの研究史(3),DNAの半保存的複製の解明,Go期(静止期)(1/3).
   遺伝暗号を解読した実験,ゲノムプロジェクト(1/4)
 観察・実験(2.6)
   DNAの抽出(第1章に掲載),細胞周期の各時期にかかる時間の推定(2)
   だ腺染色体の観察(2/3)
 資料(1.5)
   DNAの塩基どうしの結合にみられる特徴について考えよう(1/2),
   DNAの複製のしくみを考えよう(1/2)
   DNAの塩基配列とタンパク質のアミノ酸配列の関係を考えよう(1/2)
 演習(2)
   DNAの分子モデルを作製してみよう(2/3),
   DNAの半保存的複製を再現してみよう(1/3)
   mRNAが指定するアミノ酸配列を読み取ってみよう
 特講(1)
   細胞周期に関するグラフを読み取ろう


  計7.5ページ分
 実習(3.4)
   DNA模型の作製, DNAが2倍になるしくみ(1.2),アミノ酸とDNAの対応(1.2)
 コラム(3)
   遺伝情報を担う物質−その解明の歴史−
   DNAの構造はどのようにしてわかったのだろう(2)
 資料読解(1)
   ユスリ力のパフの位置と大きさの変化


  計14.8ページ分
 参考(1.5)
   細胞周期と休止期(1/3), 体内に取りこんだタンパク質とアミノ酸の関係(2/3)
   遺伝情報の流れ(1/2)
 実験・観察(1.5)
   DNAの抽出(1/2),  体細胞分裂の観察
 実習(1.5)
   DNA模型の作製, DNA模型を使った転写と翻訳の理解(1/2)
 探求の歴史(7)
   遺伝子の本体は何? どんな物質?(4), DNA の半保存的複製の証明
   分化した細胞は同じ遺伝情報をもつのか?(2)
 コラム(1.8)
   塩基配列が情報をもつということ(1/4)
 思考学習(1.5)
   細胞周期とDNA量(1/2), 遺伝暗号の解読


  計9.5ページ分
 参考(3)
   遺伝の法則〜メンデルの発見〜, 遺伝子の本体(2)
 資料学習(2.5)
   半保存的複製の証明, 細胞周期の観察, コドンの解読(1/2)
 Topic(1)
   DNAの立体構造の解明に貢献した人々
 探求(3)
   ブロッコリーからDNAを抽出してみる, DNAはどのような構造をしているのか?
   塩基配列とアミノ酸配列はどのように対応しているのか?


  計9.1ページ分
 実験(1.3)
   DNA分子模型の作製(1/3),体細胞分裂の観察(1/2),パフの観察(1/2)
 コラム(2.5)
   DNAの構造は,どのようにして解明されたのか(2), ヒトゲノムマップ(1/2)
 Challenge(3)
   遺伝子の本体はどのようにして解明されたのだろうか?(2)
   DNAの複製のしくみを証明してみよう
 特集(1.3)
   バイオテクノロジーの過去・現在・未来(1.3)




 「体内環境」分野の概要

    「参考」等※ 
ページ数の計
 総ページ数  ※「参考」等の内容(ページ数)
   A   10.9  50 参考(4.1), 実験(0.7), 観察(1), 資料(2.1)
演習(0.5), Guide(0.5), PhotoGallery(2)
   B    7.5   54 実習(3.7), コラム(5.6), 資料読解(0.3)
人体図鑑(2), 免疫のしくみ(2)
   C   10.9  46 参考(7),実験(1),観察(0.6),コラム(1.3),
思考学習(1)
   D   17.1  64 参考(6.3), 資料学習(3.8),探究(6),Topic(1)
       7.8  44 実験(1),コラム(4),Challenge(0.8),特集(2)

 今回の学習指導要領で「消える」と思われた「酸素解離曲線」「腎臓「肝臓」が載っている教科書もある。

「体内環境」分野の詳細   ( )内はページ数、1ページのものは省略。

  計10.9ページ分
 参考(4.1)
   体液(1/3),脳死(1/2),糖尿病で尿中にグルコースが排出される理由 [腎臓]
   人体における代表的な内分泌腺とホルモン(2), エコノミークラス症候群(1/3)
   拒絶反応(1/2), 抗原抗体反応と血液型(1/2)
 実験(0.7)
   踏み台昇降運動を行って.心拍数の変化を測定しよう(2/3)
 観察(1)
   食作用の観察
 資料(2.1)
   血糖濃度とホルモン濃度の関係を考察しよう(1/2)
   血糖濃度の調節と自律神経系の関わりについて考えよう(1/2)
   白血球の働きについて考えよう(2/3)
   同じ感染症にかかりにくい理由を抗体産生量の変化から考えよう(1/2)
 演習(0.5)
   免疫の流れを説明してみよう(1/2)
 Guide(0.5)
   生体防御(1/2)
 PhotoGallery(2)
   免疫細胞(2)


  計12.6ページ分
 実習(3.7)
   運動の前後の体の変化(1.2), 血糖濃度の調節(1.3),体内の抗体の量の変化(1.2)
 コラム(5.6)
   体の中の体外環境(1/3), ヒトの体温調節は優れもの(1/3), 死の定義
   ホルモンの持続性(2/3), 食後の血糖濃度の上昇を抑える(2/3)
   血糖濃度の調節にかかわるホルモン(1/4), アドレナリンの発見から120年(1/2)
   体温の調節(1/2), 血清療法(1/3), パンデミックを防ぐ戦い
 資料読解(0.3)
   白血球のはたらきの観察(1/4)
 人体図鑑(2) [肝臓・腎臓]
 免疫のしくみ(2)



  計10.9ページ分
 参考(7)
   脳死とは(1/2),祝床下部と脳下垂体,グルコースが尿に排出される理由(1/2)[腎臓]
   体内環境のさまざまな調節のしくみ(2),血液の成分とおもなはたらき(1/2)
   さまざまな感染症とその症状(1/2),ヒトのいろいろな器官系(2)
 実験(1)
   運動によるからだの状態の変化
 観察(0.6)
   食作用の観察(3/5)
 コラム(1.3)
   自律神経系のバランス(1/4),血糖濃度を上げるホルモンが複数あるのはなぜ?(1/2)
   血管がつまってしまうとどうなる(1/4),血清療法の開発−病気を未然に防ぐために(1/3)
 思考学習(1)
   糖尿病患者における血糖濃度の変化(1/2), 抗原の接種と抗体量の変化(1/2)


  計17.1ページ分
 参考(6.3)
   酸素解離曲線,血液の働きとヘモグロビン,ヒトの肝臓(2),ヒトの腎臓の構造と働き(1.3)
   抗原抗体反応の可視化
 資料学習(3.8)
   赤血球の産生量(1/10),pH・温度と酸素解離曲線(1/2),様々な酸素解離曲線(1/2)
   糖尿病における血糖濃度の変化, 原尿の再吸収と老廃物の濃縮率(2/3)
   マウスの皮膚移植の実験
 探究(6)
   心泊数が上がるということはどういうことか?, 
   心臓の拍動はどのように調節されているのか?
   食事の前後で血糖濃度はどのように調節されているのか?
   血糖濃度の調節にはどのような経路が働いているのか?
   マクロファージにはどのような役割があるのか?
   予防綾種をすると,なぜ病気を防ぐことができるのか?
 Topic(1)
   ストレスとヒトの体の応答


  計9.1ページ分
 実験(1)
   踏み台昇降運動による心拍数と呼吸回数の変化(2/3)
   白血球による食作用(1/3)
 コラム(4)
   熱中症(1/4), 臓器移樋と脳死, ホルモンはどのようにして発見されたの(1/3)
   糖尿病の症状と現状, 法律に基づく予防接種(1/3),がんと免疫(1/2)
   免疫寛容(1/2)
 Challenge(0.8)
   ヘモグロビンの性質から働きを理解しよう(1/2),  糖尿病の原因は?(1/3)
 特集(2)
   感染症とのたたかい(2)
肝臓・腎臓のはたらきは本文








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