<問題16> カラスムギのえい(穎、穀粒を包んでいる皮)の色には黒色、灰色、白色があり、これら3つの形質は連鎖していない2組の遺伝子によって決まる。 いま、遺伝子型AaBbでえいが黒色の個体と、aaBbで灰色の個体との交配によってできたものでは、黒色個体4、灰色個体3、
白色個体1の比に分離した。また、このうちの白色個体はどれを自家受精させても、白色個体しかできなかった。AおよびBは、えいについての顕性遺伝子であり、これらの劣性遺伝子a
およびbに対して、それぞれはたらきは完全である。次の問に答えよ。
(1) この交配でできた黒色個体にあると考えられるすべての遺伝子型と、
その分離比を示せ。
(2) 両遺伝子について、ヘテロの個体とホモの潜性個体とを交配すると、どのようなえいの色の個体がどのような割合に得られるか。
(3) ある黒色個体と白色個体を交配したらF1 には黒色個体のみが得られ、F1 どうしを交配して得られたF2 には、黒色個体
と白色個体が3:1に分離した。この両親の遺伝子型を示せ。
(4) 黒色個体どうしを交配したら、黒色個体と灰色個体が3:1に分離した。この両親の遺伝子型を示せ。
(5) 遺伝子型AAbbの個体とaaBBの個体を交配して得たF1 を、自家受精してF2 をつくった。
このF2 には、どのようなえいの色の個体がどのような割合に得られるか。
(東京農大)
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