<問題28>
ネコの毛色の遺伝現象を説明するのに多くの遺伝子が知られているが、その中 から2対の遺伝子をとりあげて考察する。
第1の遺伝子は「ぶち」になるかならないか、ということを決める遺伝子で、常染色体上にあり、「ぶち」をあらわす遺伝子Aが、「ぶちにならない」 (白はんをもたない黒ネコなど)形質をあらわす遺伝子aに対して顕性である。
第2の遺伝子は伴性遺伝子で、「茶色」をあらわす遺伝子Bと、「茶色とならない」 (単純化して黒とする)遺伝子bであり、相互に顕性/潜性の関係はなく、ヘテロの場合「黒と茶色のまだら」となる。このヘテロの遺伝子型に「ぶち」の遺伝子が共存すれば「三毛」となる。
なお、ホ乳類の性染色体は一般にXY型でネコもこのタイプである。
三毛の雌と、黒の雄(遺伝子型a/a,b)とを交雑したところ、三毛、黒、茶、白黒ぶち、白茶ぶちが生まれた。この結果から次の各問に答えよ。
(1) 雌親(三毛)の遺伝子型を記せ。
(2) 子にあらわれた表現型に対応する遺伝子型とそれに対応する遺伝子型を雌雄別にすべて答えよ。出現しなかった形質のものも含めて答えよ。(名古屋大)
答え
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