高校生物ソフトウェアパック Zpack は、高校生物の内容を取り扱ったパソ
コン用ソフトウェアです。
Zpack II(ずぃーぱっく・つー)
DOS版のソフトです。基本的には、NECの98シリーズ用のソフトですが
、富士通のFMR、FM-TOWNS、松下のPanacomMでも印刷機能が使えませんが、動作
します。
ZpackII 第1巻 「分子遺伝学の基礎」収録ソフト
遺伝子と染色体/連鎖とくみかえ/くみかえ率の意味/染色体地図の作成/D
NAの発見/形質転換の発見/遺伝子の実体の解明/との実験/の増殖/DNA
の塩基組成/二重らせんモデル/DNAの複製/DNAの半保存的複製/1遺伝子
1酵素説/セントラルドグマ/mRNA合成(転写)/遺伝暗号の解明/DNAと
タンパク質/形質発現のしくみ/遺伝子突然変異/オペロン説の説明/だ液腺染
色体とパフ/原核生物の転写翻訳/ZpackU解説書/ZpackU著作権表示/メニ
ューの編集
Zpack I plus の収録ソフト
生物一般図書の検索/盲斑(盲点)の測定/補色残像効果の体験/マッカロウ
色格子/錯視図形集/3D(立体視)体験/酸素解離曲線/概日リズムの測定/AD232
による測定/胚乳色比計算/簡易表計算 Z-CALC/神経での興奮の伝導/両性
雑種の分離比/集団遺伝の法則/遺伝子の複製〜転写/遺伝子突然変異/一問一
答問題集 ZQ1/選択形式問題集 ZQ2/事項分類問題集 ZQ3/文章分類問題集 ZQ4
/食物連鎖個体群変動/個体群の変動 CAT/ZPACK説明書/ZPACK/
ZPACK開発趣旨/本製品の著作権表示
◎現在は、ZpackII第1巻のディスクに、Zpack I plusのソフトが入った形で 配布しています。
Zpack for Windows
Windows3.1以上で動くソフトウェアです。
1.細胞の構造と働き
Zpack/winグループの「細胞の構造と働き」アイコンをダブルクリックする
と、プログラムが起動し、著作権表示につづいて初期画面が出ます。 初期画面
には、「細胞の構造と働き」、「顕微鏡で見た細胞」、「細胞研究の方法と歴史
」、「問題演習」「終了」の5つのボタンがあります。プログラムを終了すると
きには、この画面で「終了」をクリックして下さい。以下に、その他の4つのボ
タンをクリックして出る画面について簡単に説明します。
◎「細胞の構造と働き」
細胞の模式図が表示されます。その中の構造体をダブルクリックすると、そ
の構造体の名称が表示され、その構造体の簡単な説明が右下に表示されます。説
明の下の「詳しい説明」をクリックすると、それぞれの詳しい説明も見ることが
できます。
◎「顕微鏡で見た細胞」
光学顕微鏡でみた細胞像や電子顕微鏡で見た構造の写真が表示されます。画
面右のリストの中から、見たいものをダブルクリックすると、その像が画面に表
示されます。次の写真を見たいときには、「次のものを見る」をクリックします
。「他のものを見る」をクリックすれば、リストが表示されます。画像は使用し
ている機種の表示能力(色数)に依存します。
◎「細胞研究の方法と歴史」
ここでは、「細胞の研究方法と研究の歴史」についての簡単な解説をします
。要領は「顕微鏡でみた細胞」の場合と同じように、リストの中から選びます。
◎「問題演習」
「問題演習」は、細胞の構造体の模式図と、右下の枠の中に細胞内構造体の
働き等が表示されます。枠に示された事項に該当する構造体を模式図の中から探
し出して、名称の部分をダブルクリックします。正しければ「正解です」、正し
くなければ「間違いです」と声が出ます。枠の下の「次へ」をクリックすれば、
次の問題が出されます。
2.細胞分裂
・体細胞分裂の過程
体細胞分裂における染色体の動きと、細胞あるいは核1個あたりのDNA量の
変化を段階を追って表示するものです。Zpack/Winというグループの「体細胞分
裂の過程」のアイコンをクリックするとプログラムが起動します。
プログラムは、画面右下の「開始」をクリックすると、画面左上の細胞が分
裂を開始します。画面右上には、細胞分裂の段階で起きる現象等が表示され、右
下にDNA量の変化のグラフが表示されます。 DNA 量の変化が起きるときには音が
出ます。また、紡錘糸は省略されています。いくつかのメニューやオプションが
ありますので、説明します。メニューバーについて 「ファイル」、「オプショ
ン」、「ヘルプ」のメニューがあります。「ファイル」では、「開始」、「くり
かえし」、「終了」のメニューがあり、この「開始」をクリックしてもプログラ
ムを開始することができます。「くりかえし」を選択すると細胞分裂が何回でも
くり返されます。プログラムを終了するには「終了」をクリックします。 「オ
プション」では、DNA量の変化が「細胞あたり」と「核あたり」の切り替えがで
きます。また、「ヘルプ」には、「バージョン情報」と「使い方」の表示があり
ます。画面上のボタン等について 画面左下には、「開始」ボタンがあります。
ここをクリックすると細胞分裂が始まります。分裂が始まると「停止」という表
示に変わります。この段階でクリックすると一時停止します。停止すると再び「
開始」と表示にかわり、クリックすると継続できます。 開始ボタンの下には「
進行順」と「逆順」の切り替えボタンがあります。白丸の部分をクリックすると
その段階で進行方向が変わります。 開始ボタンの右に表示されている「間隔」
の右にあるスピンボタンの上か下をクリックすると、間隔の右の数字が変化して
ステップ間の時間を変えることができます。
・減数分裂の過程
「体細胞分裂」の「減数分裂」版です。説明は「体細胞分裂」をご覧下さい。
3.スクリーンセーバー ガラパゴス&蚕の生活史
・「ガラパゴス1.2 」
作者が1987年8月にガラパゴス諸島で撮影した写真10枚が画面の上下左右に
移動するものです。スクリーンセーバー起動時に自動的に写真の大きさを設定し
ますので、1つの写真の大きさは画面の16分の1の時や25分の1の時など様々で
す。640×480の画面で9分割のときには写真は8枚しか表示されません。 10枚
の写真の内容は次の通りです。
1.サンタクルス島のゾウガメ(ドーム型) サンタクルス島ダーウィン研
究所
2.エスパニョラ島のゾウガメ(くら型) サンタクルス島ダーウィン研究
所
3.ゾウガメの顔 サンタクルス島ダーウィン研究所の飼育計画外のもの
4.ウミイグアナの顔 ジェームズ島。ウミイグアナは海草を食べる。
5.ウミイグアナの集団 エスパニョラ島。赤い色をしている。
6.リクイグアナ サウスプラザ島。ウミイグアナと違って黄色っぽ
い。
7.アオアシカツオドリ ノースセイモア島。つがいでいるところ。
8.マスクカツオドリ エスパニョラ島。餌をとる場所が「アオアシ」と
異なる。
9.ウチワサボテン サウスプラザ島。幹を作るのはガラパゴスだけ。
10.ガラパゴスアシカと観光客 エスパニョラ島。近寄っても逃げない。
ガラパゴスでは約1000枚のスライド写真のほか、ビデオも撮ってきました。
壁紙集や最終的にはCD-ROM版の解説集を作ろうと考えています。
・「蚕の生活史」
カイコは、卵からかえって1齢幼虫になり、脱皮をくり返して5齢幼虫にな
ったところで、繭をつくり、蛹になります。蛹は繭の中で羽化し、成虫になりま
す。この様子を段階を追って図示するのがこのスクリーンセーバーです。細かい
部分は省略してありますが、雰囲気はわかるでしょう。画面の大きさによって図
は何段にも分けられて、何匹ものカイコが左右に移動します。その速さもまちま
ちです。
◎「細胞の構造と働き」はディスク3枚、「細胞分裂」と「スクリーンセーバ ー」は、それぞれディスク1枚。
◎ソフトの入手ご希望の方へ
Zpackのソフトはご希望の方にお送りします。作成にかかる費用は開発協力
費としていただき、主に言語ソフトの購入費およびバージョンアップ費用等に当
てさせていただいております。開発協力費は「ZpackII第1巻」が1000円、「細
胞の構造と働き」が1500円、「細胞分裂」が500円、「スクリーンセーバー」が500
円です。送料(90〜270円)は別途いただきます。
ご希望の方は、ソフトの名称と送付先をご連絡ください。ソフト到着後、実
際に使ってみて、必要であればユーザー登録書に必要事項を記入して、開発協力
費及び送料を送ってください。不要なものは返送してください。開発協力費およ
び送料は相当分の図書券と切手(300円未満のもの)を普通郵便で送っていただけ
れば結構です。
ユーザー登録書を返送した正規ユーザーが授業等で使用する場合、生徒用パ
ソコンの台数分コピーして使用していただいてかまいません。したがって、台数
分申し込む必要はありません。
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数研出版「サイエンスネット」No.1(OCT. 1996)原稿
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