<問題20> 複立遺伝子による遺伝について次の各問に答えよ。
 チョウの一種ミドリシジミの前翅には,図に示すような4種類の型が存在する。
 いま仮にこれらをO型,P型,Q型,R型とする。O型には斑紋がない。P型は前翅の基部には2つの小さなオレンジ色の斑紋があり,Q型は前翅の基部に大きな藍色に光る斑紋がある。R型はP型のオレンジ色の斑紋とQ型の藍色の斑紋を合わせもっている。いま,この4種類の型の遺伝を,ヒトのABO式血液型の遺伝と同しく,3つの複対立遺伝子によるものとする。この場合,O型は潜性遺伝子Oにより,P型は顕性遺伝子Pにより,Q型は顕性遺伝子Qにより発現され,PとQの間には顕性/潜性関係はないものとする。

(1)O型,P型,Q型,R型に対するそれぞれの遺伝子型を答えよ。2つある場合はすべて記せ。

(2)ある3通りの交配をした。その結果,F1次のa〜cに示すような表現型が現れた。それぞれの交配について,親の表現型の組合せを下の@〜Iのうちから選べ。2つ選ぶ場合は解答の順序は問わない。
 a.P型とQ型のみであった。
 b.Q型とO型のみであった。(2つ答えよ)
 c.O型,P型,Q型,R型のすべてが存在していた。
  @ O型×O型   A O型×P型   B O型×Q型   C O型×R型    D P型×P型
  E P型×Q型   F P型×R型   G Q型×Q型   H Q型×R型   I R型×R型

(3)これら3つの複対立遺伝子のうちで,もし遺伝子Pが遺伝子Qに対して顕性であると仮定したら,どのような表現型が現れることになるか。次の@〜Dのうちから正しいものを1つ選べ。

  @ O型とP型とQ型   A O型とP型とR型   B O型とQ型とR型
  C P型とQ型とR型   D O型とP型
                                                (共通一次試験)

(1)           (2)           (3)          
       
 
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