<問題35>  キイロショウジョウバエには多数の突然変異体が知られている。そのうち三つの突然変異,ルビー色の眼(ca),上に湾曲した翅(cu),短い剛毛(ss)についてホモ接合(同型接合)の雌と,野生型の雄を交配(交雑)したところ,F1の表現型はすべて野生型であった。このF1の雌と上記の突然変異体の雄とを交配して,表1に示す結果を得た。ただし,+はそれぞれの野生型を表す。
 
表現型 観察数
眼の色 剛 毛
604
ルビー色 湾 曲 短 い 596
ルビー色 346
湾 曲 短 い 334
湾 曲 52
ルビー色 短 い 48
ルビー色 湾 曲 12
短 い  8
合計 2000

(1) このキイロショウジョウバエのcaとss遺伝子の間の組換え価(%)はいくらか。正しいものを,次の@〜Dのうちから一つ選べ。
  @6%   A34%   B35%   C39%   D40%
(2) 三つの遺伝子の間の距離に関する記述として正しいものはどれか。次の@〜Cのうちから一つ選べ。 
  @caとcuの間は,ssとcuの間よりも離れている。
  Acaとssの間は,caとcuの間よりも離れている。
  Bssとcuの間が最も離れている。
  Ccaとssの間が最も離れている。
(3) (2)のように三つの遺伝子の配列順序を推定できるが,その理由に関する記述として最も適当なものはどれか。次の@〜Cのうちから一つ選べ。 
  @三つの遺伝子がいずれも劣性である。
  A組換えの起こる頻度は,三つの遺伝子の間の距離に依存する。
  B三つの遺伝子は連鎖しており,乗換えが起こらない。
  C減数分裂のとき,相同染色体は対合する。

(センター試験1999)



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