メダカのDNA分析実験キット

実験操作の詳細・電気泳動用ゲルの作り方

電気泳動用ゲルの作り方 
                                 
 電気泳動で用いるアガロースゲルを作成する。

器具と試薬等
  電気泳動用アガロース, ゲルメーカー, ビーカー TAEバッファー※
  ※ TAEバッファー:電気泳動の際に用いるバッファー。
   TAEバッファー50倍液[ Tris 121 g,酢酸28.6 mL,0.5 M EDTA pH 8.0 50 mL,
   メスアップで500 mLにする。] 50倍液を50倍に希釈して使用する。
   電気泳動装置の泳動槽に入れるほか、アガロースゲルの作成にも用いる。


手順
@ ビーカーに電気泳動用アガロース0.4gをTEAバッファー20mLに加え、
  ビーカーを振って混ぜる。2%アガロース溶液となる。この段階では溶解しない。

A ビーカーを電子レンジで加熱する。(突沸しないように注意する。突沸すると気泡が入って扱いにくくなる。
  電子レンジの中を見ながら、突沸しそうになったら止める。)
  ※透明で均一な状態になるまで加熱を繰り返す。熱いので気をつける。

B 60℃程度に冷えた段階(ビーカーをさわって持てる程度なら良い)で、
  枠をゲルメーカーにセットしてゲルを入れる。


C 溶液が全体に広がった段階でコウムを差し込み、ゲルが固まるまで放置する。
  コウムは上側と下側でウェルの幅が異なる。今回は小さい方(数の多い方)を使用する。
  ゲルに気泡がある場合には、固まる前にガラス棒などを使って取り除く



D ゲルが固まったらコウムを外し、枠ごとゲルを取り出す。
  すぐに使わない時は、ゲルは枠に入ったままの状態でタッパーに入れて
  TAEバッファーに浸して冷蔵庫で保管する。




参考  アガロースゲルの濃度
今回の実験では、2%のアガロースゲルを用いるが、試料のDNAの大きさによって、適切なアガロースの濃度が違ってくる。

   %Agarose     分離に適したDNA サイズ
   0.7% gel       >5 kbp
   1.0% gel       1 kbp 〜 5 kbp
   1.5% gel       200 bp 〜 3 kbp
   2.0% gel       <500 bp


基本操作
マイクロピペットの使い方


問い合わせ先
msg◎saigot.sakura.ne.jp
メールするときには、お手数ですが◎を@に変えてお送り下さい。(迷惑メールの排除にご協力下さい。)

Copyright (C) 1997-2022